口腔異常感症について(3)症状の整理です

さて、今回もお口の何とも言えない不快感である口腔異常感症の続きです。

前回は実際の患者さんの様々な訴えを羅列しましたが、全般的にどんな症状が多いのか、思い出しながらもう一度整理してみましょう。

まずは、「ネバネバ、ベトベトする」、「パサパサして不快」、など、唾液の性状、分泌過多、口腔乾燥感など唾液や口腔乾燥に関わる症状や、「ザラザラする」、「ネバネバした膜が張っているよう」など何とも言えない不快感が多いです。

続いて、味覚に関わる症状です。甘、塩、酸、苦味は判別できるものの、「おいしくない」、「本来の味ではない」といった味覚の異常感や、何も食べていないのに、「苦みがある」、「甘酸っぱい変な味がする」など、異味覚の訴えも多く聞かれます。

さらに、異物感に近い症状も多く聞かれます。例えば「ドロドロが出てくる」、「つぶつぶしたものがある」、「歯に粘着物が付いている」など異物感を訴えます。「歯茎に釘がささっているよう」、「歯にテープが巻き付いている」など、よりグロテスクで奇妙な訴えもまれにあります。本症のなかでも、比較的異常感覚が強い症状と思われ、専門的には「口腔セネストパチー」ともよばれます。

以上のように、本症は、唾液や乾燥感に関わる症状や、何とも言えない不快感、味覚に関わる症状、そして異物感、などに大きく分けらます。

次回は、これら口腔異常感症の原因について触れていきます。