非定型歯痛について(4)治りにくい歯の痛みの診断②
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
今回は歯痛のお話の続きをしていきます。
お口の痛みを起こす病気の一つに、三叉神経痛というものがあります。
非定型歯痛との鑑別に迷う病気でもあります。
特徴的な2点を挙げます。
1、左右どちらか、片側であること
2、食事や会話、洗顔、歯みがきなど、何か動作をした時に悪化する
どちらも当てはまる場合は、三叉神経痛の可能性が高まります。この病気は、脳の血管が三叉神経を圧迫するのが原因です。
MRIで詳しく精査をして、三叉神経痛と診断されれば、お薬での治療や脳外科での手術が検討されます。
歯痛でも起こりますが、あごや顔面、舌に痛みを起こすことがあります。ですので、舌痛症が疑われる方も、鑑別しなければいけません。
症状が上記2点にあてはまるためMRIで詳しく調べても、典型的な三叉神経痛と診断されないことも多々あります。
ですが怪しい場合は、一度はMRIの撮影をしておくことお勧めしています。診断の上でも、治療方針を決める上でも大変重要な情報であるからです。
当院では提携の画像専門クリニックや大学病院をご紹介しています。その結果をもとに診断結果を丁寧にご説明し、患者様とご相談しながら治療方針を決定していきます。