舌痛症と内科疾患との関連に関する論文(Medical comorbidities of patients with burning mouth syndrome.)

みなさんこんにちは。ご無沙汰をしております。院長です。

今回は、舌痛症と内科疾患の関連についての論文をご紹介します。

Medical comorbidities of patients with burning mouth syndrome.

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/odi.13186

大学院の須賀先生がまとめられたものです。以下、要約です。

 

舌痛症の診断基準と除外基準についてのシステマティックレビューによると、甲状腺疾患、糖尿病、自己免疫疾患、パーキンソン病などが除外基準にされることが多いが、

当科での集計では上記疾患の罹患率は低く、多くの舌痛症患者に影響を及ぼさない。

そのため、高齢化により併存疾患が増えることを考慮すると、舌痛症研究でこれらの疾患を除外するのは妥当ではないと考えられる。

 

舌痛症は、様々な要因が関連して発症するとされております。

当院でも引き続き内科を含めて関連各科の先生方との連携を密にしながら診断、治療を進めてまいりますが、この論文にあるような内科疾患があっても舌痛症ではないということではありません。

ご覧の方の中で、果たして私は舌痛症なのか迷われている方がいらっしゃいましたら、是非一度ご相談ください。