非定型歯痛に対する薬物療法の反応性に関する論文(Pharmacotherapeutic outcomes in atypical odontalgia: determinants of pain relief.)
こんにちは、院長です。
このところ良い天気で、むしろ暑さが気になる東京ですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。
今回はベトナムから留学されている東京医科歯科大学Tu Trang先生の論文を紹介します。
非定型歯痛を持つ患者さんに対する薬物治療の反応性を検討したものです。
Pharmacotherapeutic outcomes in atypical odontalgia: determinants of pain relief.
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30881094)
三環系抗うつ薬のアミトリプチリン(トリプタノール)、ドパミン部分アゴニストのアリピプラゾール(エビリファイ)や、これらの併用が非定型歯痛に有効であることを示しています。
さらに、性別、初診時の抑うつ傾向、1ヶ月目の痛みの破局的思考の変化などが長期予後の予測因子となりうることを示しています。
今後研究が進むことで、より精度の高い非定型歯痛の治療が可能になることが期待されます。