非定型歯痛について(3)治りにくい歯の痛みの診断①
みなさんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
治りにくい歯の痛みの患者さんの実際の訴えをご紹介しました。
今回は、その10 例が実際にどんな診断であったかについて触れてまいります。
訴えだけで診断できませんので、個々の症例の診断名は控えます。
10例中、非定型歯痛の診断に至ったのは8例、三叉神経痛の診断が2例、根尖性歯周炎が1例でした。
初診時は2例が非定型歯痛と根尖性歯周炎の疑いで重複していましたが、1例は治療を進める中で非定型歯痛と診断が確定されました。たった10例を見ただけでも、診断が重複したり、治療の経過で変わったりしています。
ちょっと専門的な内容で難しかったと思いますが、歯の痛みについては我々でも診断に迷うことがあるというお話でした。次回は、三叉神経痛について触れてまいります。