COLUMN

本年1月にご紹介した非定型歯痛の論文がアメリカ歯科医師会雑誌に取り上げられました [2018年11月20日]

みなさんこんにちは。 本年1月に当コラムに紹介しました(https://luxia-ginza.com/column/aomiurapaper2017/) 非定型歯痛の論文(Anna Miura et al.2017) が、 その後、アメリカ歯科医師会の雑誌で取り上げられました↓ので、その概要をご紹介... 続きを読む

非定型歯痛 症例① [2018年11月07日]

50代女性。千葉県在住。職業:主婦 平成〇✖年△月初診 主訴 左上奥歯が痛い。一日、じりじりと痛い。特に熱い物でしみる。きっかけが思い当たらない。 診断 非定型歯痛 治療 薬物療法および症状への対処法や生活指導などのカウンセリング 病歴 当院初診5年前から特に誘引なく生じた慢性の歯痛。地元歯科医院を受診... 続きを読む

舌痛症の症例② [2018年10月15日]

症例② 50代女性。東京都〇〇区在住。職業:主婦 平成〇×年△月初診 舌の真ん中と先がヒリヒリしびれたようで、毎日カレーを食べているよう。夕方から特に痛くなる。首から肩も凝って痛くなる。左下のブリッジの治療をしてから始まった。 診断 舌痛症 治療 薬物療法および症状への対処法や生活指導などのカウンセリング ... 続きを読む

論文紹介:口腔異常感症606例の臨床統計的検討(Clinical characteristics and course of oral somatic delusions: a retrospective chart review of 606 cases in 5 years.) [2018年09月22日]

みなさんこんにちは。院長です。 日増しに秋めいてまいりましたが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。   さて、本日は、お口の異常感症についての論文をご紹介します。当院に月1回非常勤で来られている東京医科歯科大出身の梅崎先生(福岡歯科大学総合歯科勤務)がまとめたものです。 Clinical... 続きを読む

舌痛症や非定型歯痛など口腔顔面痛の治療薬と心電図QT間隔についての論文(The QTc shortening with amitriptyline may indicate treatment resistance in chronic nonorganic orofacial pain) [2018年07月08日]

みなさんこんにちは。院長です。 東京はまた夏の日差しが戻っておりますが、西日本の豪雨災害が心配ですね。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。   さて、本日は、お口の痛みの治療に使われるお薬と心電図の関係についての論文をご紹介します。 東京医科歯科大学大学院の渡辺毅先生が、以前より研究... 続きを読む

非定型歯痛と舌痛症の併存について(Evaluating Burning Mouth Syndrome as a Comorbidity of Atypical Odontalgia: The Impact on Pain Experiences) [2018年02月15日]

みなさんこんにちは。 今日は、昨年11月に発表された非定型歯痛(AO)と舌痛症(BMS)の併存ついて研究した論文の要旨を紹介します。東京医科歯科大学歯科心身医学分野大学院のチャン先生と三浦先生がまとめた論文です。非定型歯痛(AO)と舌痛症(BMS)による臨床的な特徴の違い、精神疾患の合併の影響などが良くわかる大変... 続きを読む

非定型歯痛患者の精神疾患併存について
(Psychiatric comorbidities in patients with Atypical Odontalgia.)
[2018年01月08日]

みなさんこんにちは。 今日は、昨年末に発表された非定型歯痛の論文の要旨を紹介します。東京医科歯科大学歯科心身医学分野大学院の三浦先生がまとめた論文です。非定型歯痛の臨床的な特徴が良くわかる大変参考になる内容です。   タイトル 非定型歯痛患者の精神疾患併存について(Psychiatric ... 続きを読む

非定型歯痛の症例 [2017年11月22日]

今回は、非定型歯痛の症例をご紹介します。内容はご本人が特定できないように脚色していますのでご了承ください。 5年前から、きっかけなく始まった右上奥歯の慢性の痛みの症例です。近くの歯医者さんから歯科大学を紹介され非定型歯痛の診断で抗うつ薬の治療を受けましたが効果がなかったようです。その後、お近くのペインクリニックに... 続きを読む

口腔異常感症について(5)治療法は? [2017年06月17日]

唾液の分泌量や性状は正常範囲内、舌乳頭の萎縮や亜鉛不足もない方が多く、歯科や耳鼻科、内科を受診しても異常なしという説明される患者さんがほとんどです。 治療も、うがい薬や漢方薬の処方、マウスピースの装着などが試されることがありますが、効果はないか、あってもはっきりしないことが多く、歯科医も対処に困るこ... 続きを読む

口腔異常感症について(4)原因は? [2017年05月28日]

さて、今回もお口の何とも言えない不快感である口腔異常感症の続きです。 本症は、唾液や乾燥感に関わる症状や、何とも言えない不快感、味覚に関わる症状、そして異物感、などに大きく分けらると、前回お話ししました。今回は、その原因について触れていきます。 原因は未だ不明ですが、近年の脳機能画像研究から、精神疾... 続きを読む